
1955年に栃木県今市町で発生した「栃木雑貨商一家殺害事件」が
2025年4月16日放送のアンビリバボーで取り上げられるようです。
この事件は、死刑判決を受けた犯人が脱獄に出たことでも有名です。
死刑囚が脱獄した例は当時はなく、
そのニュースが世に広まると、当時の人々は恐怖していたようです。
そりゃ死刑囚が脱獄したとなったら、特に近くに住んでいる人は怖いですよね。
事件の内容や犯人について、犯人が脱獄した理由や、捕まったのかや刑や最後はどうなったのか
など調べてみました。
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栃木の雑貨商一家4人の殺害事件のまとめと犯人は誰か?
栃木雑貨商一家殺害事件は、
1953年(昭和28年)に栃木県の南東部、芳賀郡市羽村(現在の市貝町)で
雑貨商一家3人と使用人が惨殺され、金品が物色された事件です。
この事件の犯人の名前は、他の説ありますが、
「菊池正」という当時23歳(27歳とする説もあり)の男が有力です。
菊池正が犯人だとわかった理由は、
現場から盗んでいた女物の腕時計でした。
菊池正は全員を殺した後、家中を荒して金になりそうものを探しました。
しかし見つかったのはわずか現金2千円だけでした。
その2千円と女物の腕時計を一つ、現場から盗んで
しかし菊地は後日、なんと妹にその腕時計をあげてしまったのです。
妹のところにまでは捜査はこないと思って気がゆるんでしまったようですね、、
ですが、やがて調査が進み、東京に住む彼の妹にも警察がやってきます。
そのとき被害者の腕時計を所持していたことから、
菊池正が犯人であると特定できたそうです。
やがて、菊池正は逮捕されました。
彼の自供によれば、
自身が事件前日に婚約していたことと、
母親が白内障に罹患し失明しており、その治療代など
お金欲しさに強盗殺人に及んだというのが犯行の理由だったそうです。
それでも、こんな事件を起こしてしまうのであれば、ほんとひどい男だなと思いませんか?
栃木の雑貨商一家4人の殺害事件の犯人が脱獄した理由は?
犯人である菊池正ですが、逮捕された後に入っていた
東京拘置所を一度脱獄しています。
なぜ脱獄したのでしょうか?
説明していきます。
死刑が確定になりかけていたとき、
兄から事件を起こしたおかげで母が村八分になっており、つらい思いをしているという手紙を受け取り、
母親思いの菊池正は「母親に会いたい」という一心で脱獄することを決めたようです。
脱獄の方法については、
兄に背表紙に金切り鋸を隠した本を差し入れてもらい、
窓の鉄格子を切断し、その窓から外に出て脱獄したようです。
1955年5月11日の夜に「まことに申しわけありませんが、しばらくのあいだ命をお助けください」という書き置きを残して、
東京拘置所を脱獄しました。
脱獄したことがわかると、警察も大量の捜査員を動員し、菊池正の捜索にあたりました。
メディアもこのことを報道し、
特に関東の人は近くに犯人が潜んでいるかもしれないと
恐怖していたようです。
というわけで、菊池正が脱獄した理由は母親に会いたいでした。
なお、菊池正が母親思いであることは看守や警察も知っており、
菊池の脱獄の目的は母親に会いに行くことだとすぐ判断したようです。
「故郷である栃木の村に戻ってくる」という情報提供もあったようです。
みんな故郷に戻りたがっていることは知っていたようですね。
菊池正はどうなったのでしょうか?
次章に続きます。
脱獄した犯人は確保された?刑や最後どうなったのかまとめ
脱獄した菊池正ですが、無事に故郷の栃木の村に到着します。
ところが、故郷に戻ってくることがわかっていた警察は
事前に彼の実家を包囲。
菊池正は、実家に近づいた瞬間に確保されたようです。
この時警察官に「頼む、ひと目でいいからおふくろに会わせてくれ」と懇願し、
その望みだけは大勢の警察官と新聞記者が見守る中で叶えられたそうです。
2人は家の中で10分弱の涙の再会を果たしたそうです。
いや、凶悪犯なので叶えなくてよいのでは?と感じるかもしれませんが、
母親に会いたい気持ちや母から見た息子に会いたい気持ちは理解できるのではないでしょうか。
警察も心を動かされた部分はあったのではと思います。
その後、拘置所に戻った直後の1955年6月28日に
最高裁は上告を棄却し死刑が確定しました。
当時の東京拘置所には死刑台がなかったため、
11月21日に死刑台のある宮城刑務所へ護送され、
その翌日に死刑が執行されたそうです。
まとめ
最後にまとめです。
- 1955年に栃木県今市町で発生した「栃木雑貨商一家殺害事件」が、2025年4月16日放送のアンビリバボーで取り上げられる。
- 犯人は「菊池正」という当時23歳(or27歳)の男である説が有力で、母親の緑内障の治療費欲しさに犯行におよんだ。
- 現場から盗んだ時計を妹にあげたことがきっかけで、逮捕され、東京拘置所に入っていたが、母親に会いたいという一心で脱獄した。
- 栃木の故郷の村までたどり着くが、待ち構えていた警察に確保された。
- 母親とは警察に確保された際に10分ほど対面することができ、それが最後のお別れになった。
- その数ヶ月後、死刑が執行された。
事件は絶対に起こしてはいけないもので、
菊池正も当然刑を受け入れるべきですが、
母親思いなところは共感というか感情移入してしまう人はいるのかもしれませんね。
今回の事件のようにアンビリバボーで放送された出来事についてまとめた記事は他にもありますので、
気になる方はチェックしてみてください。